UTMF(ウルトラトレイル、マウントフジ)STY(静岡~山梨)
第1回UTMF(ウルトラトレイル、マウントフジ)が開催された、日本で初、100マイルのトレイルレース。フランス、イタリア、スイスを舞台とする”ウルトラトレイル・ド・モンブラン”その姉妹レースとして注目された大会、今回はSTY(静岡~山梨)約82キロの部、(約1,200人がエントリー)に参加してきた、前日の営業を終えてそのまま現地入り、午前4時着、車で2時間ほど仮眠してから会場に、すばらしい天気、富士山も綺麗に、雲ひとつ無い、気温は徐々に上がってきている感じ、前日にスタートしたUTMFの選手はどうなっているのか、気になるところ、日本の有力選手がずらりと名を連ねて、リタイアの情報も入ってきている。STYも装備品の厳重なチェックが有り、漏れがあればスタートさせてもらえない、途中の関門でも再度チェックがある。
ザックはやや大きめ、レインウェアー、厚手の手袋
今回の装備品、地図、コンパス、携帯トイレ、ヘッドライト、ハンディーライト、予備の電池、サバイバルブランケット、テーピング、はさみ、熊鈴、ホイッスル、コップ、アミノ酸、クエン酸、パワージェルを4個チューブに入れて、おにぎり2個、ファーストエイドキット、ワセリン、水3ℓにレモンとポカリパウダーを溶かす、保険証に山岳保険証、携帯電話とデジカメ。山では何が起こるかわからない、想定外のことが起こる場合もある、準備はきちんと、自己責任でやらなければ。
メインステージ、太鼓の演奏が会場を盛り上げる
開会のセレモニー、大会名誉実行委員長、冒険家・プロスキーヤーの三浦雄一郎さんの挨拶が有りスタート前の緊張の時、今日は怪我無く無事に完走することが目標だ、10時にスタート!
富士山こどもの国を出て、時計回りに富士山の麓をぐるりと巡る、累積高低差は4,250m、ペース配分をしっかりしないと後半までもたない、北山第1エイドまで18k、林道を走る感じ、下り基調だが上り有り下り有り、
北山エイドを過ぎて細かいアップダウンの連続、途中転倒する、右膝を強打、しばらく様子を見るが大丈夫そう、西富士中学校のエイドを目指す、気温がグングン上り水分補給は多めに、
西富士中学校着、12時35分、富士宮焼そばやらお団子やら、この後の厳しい山岳地帯に向けてエネルギー補給、スポーツドリンクを3ℓハイドレーションに補充、装備品のチェックを受け、トイレ待ちも有り、1時にエイドを出る、舗装路を下って渓谷沿いに、ようやく登山道に、ここから本格的なトレイルの始まり、天子ヶ岳に向けて一気に上る、
発汗量が半端ではない、3ℓの水分で足りるのか?厳しい上りが続く
天子ヶ岳着、1,330m。足の状態も万全ではない、無理せずに本栖湖までの山岳地帯はマイペースで。
長者ヶ岳通過、激上り、激下りの連続、尾根沿いに
縦走は続く、ピークにはボランティアさんが、激を頂く
エネルギー切れを感じ地蔵峠で休憩、おにぎりを食す、ここから毛無山まで1時間あまりの急な上りが続くとスタッフの方から、
毛無山への上りで霧が出てくる、急に気温が下がり、雨も落ちてくる、このあたりから睡魔も襲い、やや辛くなる、厳しい上りをひたすら上り
毛無山頂上、1,945m、今日の最高地点、気温はさらに下がり、雨も強まる、レインウェアーを着てさらに縦走、
大見岳から危険なトラバース、気が抜けない、さらに霧が!雨ヶ岳の手前、視界が一気に開ける、笹の斜面、右手に幻想的な富士山が現れる、霧の中雲海の上にそびえる姿に絶句!暫し見とれる。竜ヶ岳通過、日が暮れる前に本栖湖に着きたかったが日没、ヘッドライトとハンディーライトを装備し笹の斜面を、下りで転倒、またしても膝を強打、しばらく起き上がれず、気を取り直して出発、下りが膝に辛くなる、そろそろ本栖湖かと思うがさらに厳しい上り返しが、ようやく厳しい山岳地帯を抜け本栖湖スポーツセンターに、7時位に着ければと思っていたが、8時10分を少しまわっていた
センター内には温かい食事が用意されていた、山岳レースでは考えられない事、鹿カレーときのこ汁、ご飯にとろろとチャーシューを載せた丼をいただき、温かいコーヒーやら果物、たくさんのおもてなしを受けた、ハイドレーションに3ℓのムサシを補給、ちょっと長居しすぎたか、9時に本栖湖を後にする、精進湖に向け再びトレイルに入る、真っ暗な林の中をひたすら前へ。精進湖着、舗装路に出る、ここはチャレンジ富士五湖で走りなれたコース、歩道をひたすら上り、少しペースをあげる、膝への負担が上りは少ない、西湖方面へ、舗装路が続く、ペースを維持、着実に順位を上げる、鳴沢氷穴に着く
エナジードリンクをいただき残り14キロあまり、石ころの多い悪路が続き再び転倒、2度有る事は3度有る!緩やかな上り下り、きつい上りも有り、最後の正念場、西湖から河口湖へ、トレイルのきつい下りがまったく走れず、膝をかばいつつ、なんとか下っている感じ、ようやく河口湖湖畔に、残り4キロ、舗装路だ、ペースを上げて、下りで抜かれた選手を一人一人抜き返す、大橋の照明が見えて残り1キロ、ゴールの大池公園が見えてラストスパート!笑顔でゴールする。
ゴール 14時間49分 93位
故障している右のハムも違和感は有りつつ何とか持ってくれた、無事にゴール出来た感慨に酔いつつも、気温の低さにやや低体温状態に。その後、温泉に入り十分に温まり、朝まで仮眠して帰宅する。第1回大会だけに運営に関して注文をつけたい事はたくさんあったが、次回以降の改善を望みたい。春の目標大会が終了、この後は十分に体のケアーをして少し休養するつもり、8月の奥武蔵ウルトラマラソンまでには体調を万全にしたい。
最近のコメント